高校野球としての集大成を見せる機会、親御さんへの感謝を伝える機会の場が、残念ながら奪わてしまいました。

誰が悪いわけでもなく、誰のせいでもない。

また、

『何で俺らの代だけ…』

そう思うこともあるでしょう。

無念、やるせなさ、虚脱感…

様々な想いが交錯しているだろうし、しばらくは前を向く気力が沸かない日々が続くかとも思います…。


将来の夢や希望を叶えるために今があります。
その目的へ向かい、辿り着くための道を切り開くための高校3年間を過ごすことが何よりも大切です。

そのために、今お世話になっている学校(野球部)を3年前に選択をしたはず。
入学し2年が経った今、君たちにはかけがえない仲間や恩師、素晴らしい財産を得ることができたはずです。
それは一生の中でも、何事にも耐え難い貴重なものです…。


甲子園は高校球児の最大の目標であるに違いありません。
他の何にも代えることはできない大きな目標です。
しかし、甲子園は人生の全てではなく、それだけを全てにしてはいけません。高校進学理由の全ての要因ではないはずです。


君たちの夢は何ですか?


高校進学は何のためですか?


「目的」と「目標」は意味が異なります。



時間が経ち冷静になれた時に…

今一度、3年前を思い出して欲しいです。


君たちが頑張って積み重ねてきたこれまでの日々は確かな事実であり、これまでの日々の努力を無にすることだけは、絶対にあってはならない。
成果は、甲子園大会だけに出るものではありません。


『今後も歩んでいく長い人生において』


いつの日か、この3年間の高校野球生活が成果として表れます。


予想外の未曾有の事態、切羽詰まった追い込まれたときに、はじめて自分自身の本性が見えてきます。


野球の試合と同じ。

「試し合い」

その人間が試される時です。


世の中には、納得できないことや理不尽を受け入れなければならないときもあります。
どうしようもない感情を抱きながらも、前へ進んでいくしかないときもあります。

それが人生でもあり、大人へとなっていくということです。

素晴らしい男(青年)へと成長していくために


これまでと同様、
私が好きな君たちでいてください。


くれぐれもコロナ感染に気をつけてください。

今夏、球場では会えませんが、近々、みんなと元気に会える日を楽しみにしております。

進学・就職で方向性が決まったり、相談がありましたら、いつでも連絡をください。